オイルフィルターハウジング
パッキン交換その3
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やっと交換できます。

 

34 ボルトが外れたら、オイルフィルターハウジング本体をシリンダーブロックから取り外します。
シリンダーブロック側には、赤丸の2カ所に位置決め用のピン(フィッテイングブッシュ)が残っているはずです。
万が一無い場合はハウジング側に付いている場合もあるので注意。

オイル漏れで元々汚れていた上に、ハウジングを外した際に残っていたオイルが漏れてくるので、シリンダーブロックにべったりオイルが付着してしまいます・・・
35 外れたオイルフィルターハウジング。
写真はシリンダーブロック側の接続面。
矢印の部分が元凶のパッキン。
VANOS用オイルホースは、赤丸印の19mmボルトで留まっているので、交換する場合はこれも取り外します。
36 取り外したVANOSホース。
予防交換のつもりでしたが、外してみたらエンジン側接続部のカシメ部分にオイルが滲んだ跡が|д゚)
交換しておいてよかったですw
37 で、元凶のパッキン部。
パッキンはぺったんこに潰れていて、これじゃシール性は厳しい感じでした。

パッキンはマイナスドライバー等で、ハウジングの金属部分に傷を付けないように注意してこじってやると外れます。

ヘッドカバーガスケットのように固着してカッチカチのバッキバキになっているかと思いきや、大分堅くはなっていましたがかろうじて形状を維持して外れてくれました。
38 シリンダーブロックとの取付面はオイルストーンで面だししておきます。
そんなに頑固にこびりついているカスは無かったので、軽くかける程度で十分キレイになりました。
39 ハウジングケース自体に付着してるオイル汚れも、パーツクリーナーで徹底的にキレイにしておきました。
そのまま組つけるのも汚いってのもありますが、万が一整備不良でオイルが漏れていても汚いままだと発見が遅れるので、キレイにしておいた方が無難かな、と。
40 新品のパッキンを組み付けます。
念のため、初期潤滑&ねじれ防止のためオイルを薄く塗布してからミゾに元通りはめ込みました。
新品パッキンは、取付面から1mm程度飛び出すほど厚みがあります。
41 VANOSホースも組み付けます。
赤矢印で示したパイプに一部曲げ加工されている方がハウジング側です。
パイプの両脇にワッシャー状のメタルガスケット(シールリング)2枚を忘れずに組み付けます(黄色矢印)。
ボルトの締付けトルクは32Nm。
42 シリンダーブロック側のオイル汚れもパーツクリーナーで徹底的にキレイにしておきました。
赤矢印のハウジング取付面もオイルストーンで面だししておきます。

金属のシルバー色が映えてキレイ(笑)
密かにこの清掃に一番時間がかかっていたりします。。

また、黄色矢印で示した配線(ノックセンサーか?)がシリンダーブロック上部から垂れ下がっているので、ハウジングを取り付ける際はこの配線を噛みこまないように注意が必要です。
43 TISには指示がないのですが、念のため保険としてハウジング取付面外周部に液体ガスケットを一周薄く塗っておきました。
いいかどうか分かりませんが。。。

使用したのはニッサン謹製液体ガスケット1218B。
ベンガラ色のあれです(笑)
44 オイルフィルターハウジングをシリンダーブロックに組み付けます。
上下にあるフィッティングブッシュを手がかりに組み付けるとキレイにはまります。
取付ボルトは位置を間違えないように注意します。

ハウジングがきちんと固定できたら、VANOSホースもエンジン側に固定します(赤丸印)。
こちらもシールリングを組み付けることを忘れずに。
締付けトルクは同じく32Nmですが、30番で書いたとおりソケットレンチが入る余裕がないので、取り外す前にボルトに合いマークを付けておきました。
合いマークまで締め込めば取り外す前と同じトルクで締められる・・ハズです(笑)

あとは取り外したのと逆順で組んでいきますので、以下は組み付け時のポイントだけ書いておきます。
45 オルタネータを取り付ける際は、その重みでなかなかエンジン側の取付穴と遭わせづらいので、まずは目視しやすい上部にボルトを通して仮止めしておき、下部の取付穴にドライバー等を通して穴の位置出しをしてから下部にボルトを通すとやりやすいです。
固定ボルトの締付けトルクは43Nm。
46 アイドラプーリーを組み付ける時は、プーリー側に位置合わせ用のキー(突起)があるので、その突起をオルタ側の位置合わせ用のミゾにはまるように注意が必要です。
アイドラプーリーボルトの締付けトルクは45Nm。

47 作業スペースがないため、エンジンファンはファンシュラウドと一緒に組み付けるので、ファンを支えながらシュラウドをはめ込んでいきます。
ファンシュラウドの下部には3つの位置合わせ用のツメがあるので、取り付ける時はこのツメをはめ込むことに注意。

シュラウドが固定できたらファンを取り付けますが、逆ネジになっているので注意。左に回すと締め付けられます。
締付けトルクは40Nm。
軸にナットがはまったら、32mmレンチでゆっくり締め付けていきます。手でファンの羽部分をもって最後までねじ込もうとしても、カップリングのせいでうまく軸が回りませんでした。
48 全ての部品を元通りに組み付けたところで、最後のお掃除。

アンダーカバー内側にもオイルが垂れた跡がべっとりついていたので、マジックリンでキレイに洗っておきました。
49 エンジン下部のオイル汚れも凄かったので、きちんとキレイにするべくスラストプレート(補強プレート)を外してみたw
このプレートをがあるとオイルパン周りがキレイにできないんですよね。
外し方はココを参照。

外したスラストプレート内側にもオイルが溜まってました(汗)
こいつもマジックリンで綺麗さっぱり。
50 エンジン下部をパーツクリーナーでキレイにしてから、スラストプレートを元通り取り付けました。
2番の写真と見比べて頂ければ、どれだけ綺麗になったか分かるかと・・・
51 全ての清掃にパーツクリーナーロング缶を3本消費しましたw
オイル汚れは頑固なのでなかなか落ちないんですよね〜

全ての作業を終えたら、しばらく暖機してオイルが漏れてこないことを確認して作業完了。
あとはしばらく走ってみて様子を見るしか無いです(笑)

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