オイルフィルターハウジング
パッキン交換その2
Comment:
どんどんバラしますよ。

 

16 ファンはエンジンから外れましたが、周囲のスペースが狭すぎてエンジンファン単体では取り外せないので、ファンシュラウドと一緒にファンを取り出す必要があります。

写真はエンジン側からライト側へ向かって撮ったもので、ファンシュラウドは左側上部(赤丸印)のクリップと、右側上部(緑丸印)のT25のトルクスネジで固定されています。
写真ではすでに外れていますが、青矢印と黄色矢印の位置にそれぞれコネクタ類が固定されているので、これも外します。
17 上記16番のコネクタ類のアップ。
青矢印で示した物は四角い大きいACUセンサーで、ファンの方向に押しつけながら上に持ち上げると外れます。

黄色矢印で示したコネクタは、左右にあるロックをつまみながら上に引き抜けば外れます。
18 この状態で、エンジンファンを支えながら一緒にファンシュラウドを上部に引き抜くと、車両から外せます。
ラジエターのフィンを潰さないように注意。
19 外れた車両側。
エンジンファンとファンシュラウドが無くなるだけで、とてもゆとりある作業スペースが生まれました♪
これくらい広々していると作業する気にもなります(笑)
20 オルタネータを外す準備をしておきます。
オルタはファンベルトのアイドラプーリーと共締めされているため、ベルトを外す前にこの作業をしておいた方がスムーズです。

オルタには、向かって左上部にコネクタ一つと、右下奥にプラス配線一本、右下部に冷却ダクトがそれぞれ接続されています。
コネクタは、中央の針金状のロックを押しながら引っ張ると外れます。
プラス配線は17mmのナットで固定されています。
外したプラス配線はそのままでは危険なので、あらかじめバッテリーを外しておくか、配線の端子にテープを巻いて簡易絶縁しておきましょう。固定ナットの取付時の締付けトルクは13Nm。

冷却ダクトは矢印付近ではめ込まれているだけなので、ダクトを下にこじってやれば外れます。
21 続いてファンベルトを外します。
クランクプーリーには写真向かって右側にファンベルト、左側にエアコンコンプレッサー用のベルトの2本がかかっていますが、今回の整備に関してはファンベルトだけ外せばOKです。

まずは矢印で示したテンショナーを緩めます。
ちなみにテンショナーは機械式と油圧式があり、両者では緩め方が違ってきます。
以下は油圧式テンショナーでの作業方法になります。

テンショナーの表面に矢印のプラスチックの蓋が付いているので、こじって蓋を外します。
22 蓋を外すと、テンショナー中心部にT50トルクスボルトが見えます。
このボルトにレンチをかけてやるとテンショナーが緩み、ファンベルトが外せます。

ちなみに写真は右側が上、左側が下方向になります。
23 こんな感じでトルクスボルトにソケットレンチをかけて、時計回り(右回し)に回してやるとテンショナーが緩んでベルトが外れます。

油圧のテンションが結構かかっているので、普通の柄が短いソケットレンチだと回すのにかなりの力が必要になります。
僕はパイプで延長して力をかけて回しましたw

ベルトを外す前に、ベルトの掛かり方を忘れないように写真等を撮っておくことをオススメします。
24 ベルトが外れると情けない状態になります(笑)

続いてアイドラプーリーを外していきます。
矢印の16mmのボルトを外せば外れます。
このボルトはオルタネータ上部の固定ボルトも兼ねているため、アイドラプーリーを外さないとオルタが外せない仕様です。
25 アイドラプーリーと固定用ロングボルトが外れました。(左下囲み写真)
アイドラプーリーが外れると、赤丸印で示したその奥下にあるオルタの下部固定ボルトが見えるようになるので、このボルトも外します。同じく16mmのロングボルトです。
26 これでオルタが外れますが、過去に一度も外されていない場合は固着している可能性があるので、こじるなどして外します。
オルタは重いので、落とさないように注意。

幸い僕の車両では、過去に整備で外されたことがあるらしく、すんなり外れてくれました。
そしてよく見てみると、かじり防止にネジ山にスレッドコンパウンドが塗布してありました♪
道理ですんなり外れてくれるわけです。。
27 ちなみに緑丸印でしめした端子が、20番で外したオルタのプラス配線。ビニールテープで絶縁しておきました。
バッテリーを外すとメモリーの再設定が面倒なので・・・w

最後の砦(?)、パワステポンプを外します。
パワステポンプは、写真の赤丸印の2本と下側にもう1本、計3本の13mmボルトで固定されています。
上側2本はなぜか手前は後ろ側から、奥は前側からねじ込まれています。
28 下側のボルトは車体下からでないとアクセス出来ません。
パワステポンプからステーが伸びていて、その先にある赤丸印で示したボルトがそれです。
奥深いところにあるので、エクステンションバーがないと厳しい場所です。
29 3本のボルトを外すとパワステポンプが外れます。
配管類は外さないままでOK。
当初は針金等で吊っておこうかと思いましたが、上手い具合にスタビライザーに乗っかって安定してくれたので、そのまま放置して作業を続行しました(笑)
30 いよいよ本命のオイルフィルターハウジングにたどり着きました。

まずはオイルフィルターの蓋を外してフィルターを外しておきます。こうするとハウジング内のオイルがエンジンに戻り、外した際のオイル漏れが最小になるとのことです。

続いてVANOS用オイルホースを外します。
フィルターケースの横手前に固定用のボルトがあります。
ボルトは19mmですが、すぐ下にウォーターホースが走っていてソケットレンチをいれるスペースは無いので、メガネレンチが最適です。
31 ハウジングに刺さっている油圧センサーと油圧スイッチのコネクタも外しておきます。
他のコネクタ同様、中心の針金状のロックを押しながら引っ張れば外れます。
32 ちなみに上記31番のセンサー類の場所はこんな感じです。

いよいよオイルフィルターハウジングを外します。
ここまでの道のりは長かった(笑)。
ハウジングは@〜Eの13mmボルト6本で固定されています。
取付時の締付けトルクは22Nm。

AとDは奥まっていて見づらいので、ボルトを舐めないように注意。
33 ちなみに@〜Eのボルトは全て長さが違うという、訳の分からない仕様|д゚)

取付時に分からなくならないよう、順番通りに並べて保管しておくと後で迷わなくて済むと思います。

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