ブレーキキャリパーO/H
& ブレーキホース交換 〜リア編〜その1 |
Comment: リアは面倒。 |
リア用のブレーキキャリパーシーリングセットです。 用意したのはATE製のOEM品。 正直、ブレーキ関係のゴム部品はなるべく純正品を使用したかったのですが、純正には高額すぎなので背に腹は替えられず。 調べてみたら、このATEというメーカーは欧州車メーカーに純正品を納入しているメーカーということが分かったので、OEM品でも品質に関しては問題ないかと。 ちなみにリアの純正部品番号 34211158578 ブレーキキャリパーシーリングセット 3400円 ※1つの値段なので、左右交換するには2セット必要。 ATE品番 250011 4400円(左右セット、ヤフオクにて。) その価格差は歴然|д゚) |
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ということで実戦。 ジャッキアップ&リジッドラックでしっかりと車体を固定します。 間違ってもジャッキだけでの作業は危険なので止めましょう。 車体下に潜ったり、トルクをかける作業を伴うので、車両の下敷きになる危険があります。 さて、写真は左リアです。 以下、左リアの作業で話を進めていきます。 まずはブレーキホースを切り離します。 車体側のブレーキパイプとの接続位置は写真の位置、バネの前にあります。 |
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拡大。 ブレーキパイプ側に11mmの固定ナットあるので、これをフレアナットレンチで緩めます。 17〜19Nmのトルクで締まっていますが、緩めるには意外と力がいるのでスパナ等で回すと舐める危険性があります。 舐めると処理が面倒なので、トラブルを避けるためにもフレアナットレンチを使用しましょう。 ひとたびナットが緩むと、接続点からポタポタとブレーキフルードが滴ってくるので、早急にホースを外してしまいます。 |
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ここでSSTが登場(笑)。 このサイトで見かけた方法なのですが、片側にネジを突っ込んで蓋をした内径3mmのバキュームホースをブレーキパイプに突っ込んでおきます。 これでブレーキフルード漏れを簡単に阻止することができます♪ ブレーキフルードはボディ塗装を侵すので、なるべく触れないようにしておいた方が無難です。 |
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続いて、ブレーキホースの中間を固定しているクリップと、キャリパー側の接続を外します。 それぞれの位置は、写真の通り。 |
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このクリップが曲者。 基本的には引き抜けばいいだけですが、かなりのテンションがかかっている上、車体内側に向かって引っ張らなければならないため、力が入れづらい。 ペンチで掴んで引っ張っても滑って外せないので、バイスグリップで挟んで少し引き出し、それによってできた隙間にマイナスドライバを突っ込んで、こじるようにして外しました。 |
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クリップが外れたら、ブレーキホースをホルダーから外します。 そのまま横に引っ張っても外れないので、 @ブレーキホースを後方に押し込みながら A横方向(車体内側)に引き抜きます。 |
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最後に、キャリパーとの接続を外します。 キャリパーを車体から外してからでは力が入らずやりづらいので、車体から外す前にブレーキホースを緩めて外しておきます。 こちらは14mmのフレアナットレンチを使用します。 下側から接続されているため、回す方向を間違えないように気をつけましょう。 僕は間違えて締め込んでました(爆) ちなみにキャリパーのO/Hだけならば、ブレーキホースはこの接続部分のみ外せばOKです。その際は、ホースが拘束されて回らないと思うので、ここでは緩めるだけにしておきます。 |
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ブレーキホース摘出完了。 お決まりの新旧比較(笑) 新品は柔軟性がありますが、外した10年物のホースは硬化して形がついてしまっています。 ざっと見た感じ、ゴム部分にひび割れ等は見受けられませんでした。 リアのブレーキホースはMEYLE製のOEM品を用意。 リア2本セットで4725円でした。
ちなみに純正部品番号は |
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続いてキャリパーを外します。 まずはブレーキパッドのホルダースプリングを外しておきます。 ※右リアの場合はブレーキパッドセンサーがあるので先に抜いておきます。 キャリパーだけを外すにはガイドボルトを外せばOKなのですが、手持ちのヘキサゴンレンチではショックが邪魔をしてそのままでは外せないので、トルクメンバーごと外してしまいます。なにげに、TISにもこの方法で外せと書いてありますw ちなみにキャリパーのO/Hだけの場合は、外れたキャリパーをくるくる回してブレーキホースを切り離します。 無事に車体から外れたら、ガイドボルトを外してキャリパー本体とトルクメンバーをバラします。 以上の作業は、ココを参考に。 |
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無事にバラバラになりました。 しかしブレーキダストでキッタナイですな・・・ |
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外したキャリパー本体です。 キャリパーをオーバーホールするにはピストンを外す必要があるので、まずはそこから攻めます。 どうやると言うと・・・ |
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こうやります。 タイヤの空気入れ用の電動エアコンプレッサを使用し、キャリパーのシリンダー内にエアを充填してピストンを押し出しすのです。 キャリパーのブレーキホース接続穴は少し大きすぎるため、そのままだとコンプレッサのプラグがブカブカでエアが全然入っていきません。 そこで、外した廃ブレーキホースを途中でぶった切ったものを用意。 これをキャリパーに接続し、コンプレッサーでエアを送り込むと簡単に圧が上がります。 エアをかけると、勢いよくピストンが飛び出してくるので、ピストンを痛めないように当て木や当て布をピストンとの間に事前に挟んでおくのを忘れずに。 |
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ピストンが抜けるとこんな間抜けな状態になります(笑) この状態になれば、手で引っ張り出せばピストンは簡単に外せます。 ピストンが外れたらダストブーツも引っ張って外してしまいます。 |