ヘッドカバーガスケット交換
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ヘッドカバー後端よりオイルが漏れるので交換。

 

ヘッドカバーガスケット、
ラバーシール、液体ガスケット

8時間〜

10mm&8mmレンチ、マイナス
ドライバ、シールカッター、
スクレーパー、T30レンチ

  4,500円〜   

優←←     →→難
    3  4  

 

1 2014年1月某日、ヒーターから焦げ臭いにおいがするようになったので、観察してみたところ・・・

・外気導入で停車していると臭い
・走行していると臭わない
・内気循環でも臭わない
・風量が多いと顕著に臭う

という傾向があることに気づき、当初は冷却系かと思い冷却系を攻めるも冷却系はシロ。
次に怪しい箇所を探ると、後部エキマニの遮熱板上にオイルが垂れた跡を発見(写真)。
さらにエンジン後部にはヘッドカバーから漏れたと思われるオイルが付着しており、この漏れたオイルがエキマニに垂れて焦げているのではないかという結論に達しました。

とりあえずヘッドカバーガスケットを交換してみましょう。
P10で作業して以来、14年ぶりの作業だ(笑)
2 純正品は高いので、純正採用実績があるというVICTOR REINZ製のOEM品を使用。
ヘッドカバーガスケットの他にも、カバーを固定しているキャップナットのラバーシール15個も同時に交換します。
2種類セットで4,500円でした。

ヘッドカバーガスケットは、M54エンジン用とM52エンジン用では形状が違うので注意が必要です。
今回用意したのはM54用で、REINZ品番は15-33077-02。

ちなみに純正品は
ヘッドカバーガスケット:
11120030496 セットプロフィールシール 6,000円
ラバーシール:
11121437395 ラバーシール 150円 ×15個
3 E46は、エンジン後部の上方に赤丸のエアコンフィルターのハウジング(マイクロフィルターハウジング)が覆い被さっているので、整備性がイマイチ。

作業効率を上げるためにこのハウジングを外してしまいます。
まずはココを参考に、エアコンフィルターを外します。
4 マイクロフィルターハウジング自体は、黄色矢印の位置にあるT30トルクスネジ4本で固定されているだけですが、ハウジング先端にハーネスが収まっているケーブルダクトがぶら下がっているので、これをまず外してやります。
おもて側は赤丸4つのツメ、裏側も4つのツメで固定されているので、このツメをすべて外します。
5 ツメを全て外すと、こんな風にケーブルダクトが開き、ハーネスがハウジングからフリーになります。
6 次にT30のトルクスネジ4本を外してやります。
このねじはハウジングから抜け落ちない作りになっているので、バルクヘッドからネジが外れたらそれでOKです。
7 ネジが外れれば、前方に引き出しながら上方に引っ張り上げるとマイクロフィルターハウジングが外れます。
8 マイクロフィルターハウジングが無くなると、写真の通りエンジン後部にも楽にアクセス出来るようになります♪

続いてエンジン側のカバー2枚を外します。
まずインジェクターカバーを外し、次にエンジンのイグニッションコイルカバーを外します。
4カ所の赤丸の部分にそれぞれのカバーを固定しているボルトカバーがあります。
9 ボルトカバーは、ミゾにマイナスドライバーを差し込んでこじってやると簡単に外れます。

インジェクターカバーはM10ボルト2本で固定されています。
10 固定ボルトを外せば、インジェクターカバーは簡単に外れます。

次にイグニッションコイルカバーを同じ要領で外します。
イグニッションコイルカバーはM10のナット2本で固定されています。
11 ナット2本を外せば、イグニッションコイルカバーはフリーになりますが、オイルフィラーキャップが邪魔になるので一旦フィラーキャップを取り外してからカバーを取り外します。
取り外したら、フィラーキャップは元通り閉めておきます。
12 イグニッションコイルカバーを外すと、ヘッドカバー上面に配線が数本固定されているのが確認できます。

赤楕円の場所には排気センサー用と思われる配線が固定されており、エンジン後端部(赤丸付近)はその配線が通してあります。

ヘッドカバーを外すには、当然これらの配線が邪魔なので外していきます。

13 まずは排気センサー配線らしきもの(笑)から。

コネクタ部分が黄色丸印のプラクリップで固定されているだけなので、コネクタ部分を上方に引っ張れば、2カ所とも簡単に外れます。
続いて赤丸印にはコネクタに続く配線がメタルクリップで固定されているので、クリップから配線を外します。
14 クリップから配線を外すと、エンジン後部を通っている配線部分も自由に動かせるようになるので、作業の邪魔にならない位置に2本の配線を避けておきます。

赤丸の場所に配線を避けておきました。
ほかしてあるとも言う(笑)

 

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